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2018年1月11日

小岩広宣社労士の「人材サービスと労務の視点」54・ハローワークの求人票のポイントは?

Q 新たな人材を採用したいので、昨年からハローワークで求人を出しているのですが、弊社に応募してくれる人は少なく、なかなか思わしい結果が出せずにいます。
 他社の話などを聞いていると、ハローワーク求人でも採用に成功している事例もあるようですが、具体的にはどのような取り組みや改善を行ったらよいでしょうか。

koiwa.png ハローワークで求人しても採用できない、応募があっても良い人がこないという声をしばしば聞きます。しかし、現実にはハローワークは採用手段として最も多く活用されており、採用実現率もトップクラスとされています(中小企業庁委託「中小企業・小規模事業者の人材確保と育成に関する調査」2014年、野村総合研究所)。

 採用条件や求人のタイミング、求人票の打ち出し方によってはハローワーク求人にも十分な可能性があるといえますが、まず求人票の記載項目と具体的な記述内容を十分に知ることが大切です。

 求人票のベースとなる求人申込書や初めてハローワークに求人を出すときに提出する事業所登録シートには、さまざまな記載項目がありますが、大きく分類すると決まり切った数字や固有名詞等を記入する項目と、具体的に文章を書いて自由形式でPRできる項目があります。より求職者の目に留まりやすい魅力的な求人票にするためには、後者を充実させるのが効果的です。具体的には以下の項目です。 

・事業所登録シート
「事業内容」・・・90文字
「会社の特長」・・・90文字

・求人申込書
「仕事の内容」・・・297文字
「求人条件特記事項」・・・216文字
「備考欄」・・・208文字


 たとえば、「仕事の内容」は297文字まで記載することができますが、「○○業の事務職」とか「○○販売の営業マン」としか書かれていないことも多いです。「事業内容」についても、単に「○○業」としているケースもありますが、具体的な会社の理念や取り組みなども含めて記載した方が、求職者に対して親切だといえるでしょう。

 「求人条件特記事項」については空欄とされることも少なくないですが、求める人材像や仕事の進め方などについて、かなり自由形式で記載することができる項目ですので、何も書かないのはもったいないといえます。上記の項目を合計すると901文字となりますが、これを魅力的なPRのために許された文字数だと意識して求人票と向き合うことで、効果的な求人票の作成に近づくことができるかもしれません。

 なお、求人票はハローワークインターネットサービスでも公開することができますが、ここで公開されるのは求人票のすべての項目ではありません。就業場所や賃金締切日、昇給等については基本的に項目に含まれていませんので、あわせて確認しておきたいところです。 

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