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2018年8月30日

小岩広宣社労士の「人材サービスと労務の視点」87・ストレスチェック実施者の拡大

Q 弊社では毎年この時期にストレスチェックを実施していますが、最近ストレスチェックの実施者について改正があったと聞きました。具体的には、どのような内容なのでしょうか。

koiwa.png ストレスチェック(労働者の心理的な負担の程度を把握するための検査)とは、2015年の労働安全衛生法の改正で創設された制度であり、検査の実施とその結果に基づく医師による面接指導などが義務づけられています。衛生管理者や産業医の選任と同様に、常時50人以上の労働者を使用する事業場にストレスチェック制度の実施義務があります。

 ストレスチェックの実施者については、「検査を行うために必要な知識についての研修であって、厚生労働大臣が定めるものを修了した看護師又は精神保健福祉士」とされていましたが、2018年8月9日の労働安全衛生規則の一部を改正する省令施行により、新たに「歯科医師」「公認心理師」が追加されました。

 「公認心理師」とは、2017年の公認心理師法の施行によって新設された国家資格であり、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、結果の分析、相談及び助言、指導その他の援助などを行うことを業とする者をいいます。

 この改正にともなって「心理的な負担の程度を把握するための検査結果等報告書」(様式第6号の2)も一部変更されており、「検査を実施した者」の欄に歯科医師と公認心理師が追加されています。なお、検査の実施者と面接指導の実施者とは異なり、面接指導は医師以外の者が行うことはできませんので、混同しないようにしたいものです。

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