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2018年12月 3日

厚労省調査からみる健康寿命延伸法

適度な運動、気さくな近所付き合い

 高齢者の健康は、近所・友達付き合いや体を動かす運動次第――。厚生労働省が毎年調査、発表している「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」によると、こんな傾向が浮かび上がってくる。超高齢社会を乗り切る社会的課題として「健康寿命」の延伸が指摘されるが、その方法は身近なところにありそうだ。(報道局)

 この調査は05年10月時点で50~59歳だった男女を毎年追跡調査し、昨年11月で13回目。62~71歳の2万2253人を対象に実施し、そのうち1回目から連続して集計できる1万8819人について集計、分析した。この中には1947~49年生まれの団塊の世代がすっぽり含まれており、飛び抜けて人口の多いこの世代の動向が健康寿命などに大きな影響を及ぼすとみられている。

 厚労省が発表した第13回調査(2017年)によると、自分の健康状態が「良い」(大変良い、良い、どちらかといえば良い)と思っている人と、「悪い」(どちらかと言えば悪い、悪い、大変悪い)と思っている人の比率は約8対2。「良い」と答えた人に日常生活の行動を聞いたところ、「近所付き合い」をいつもする人が80.7%、同様に「友達付き合い」は82.2%、「家事」は79.3%、「孫や子供の世話」は79.5%と高かった。

 健康な人は、日常的にご近所や友人と話したり、一杯傾けたりする人が多いようだ。同じく、健康な人は炊事、洗濯、掃除、料理などの家事を積極的にやる人が多いが、これは退職後の男性の健康状態によって大きく違ってくることも。孫の世話も、子供世帯との同居か別居かによって違ってくる。

sc181203.png 一方、初回調査から健康状態がずっと良い人の比率は男性が43.4%、女性が44.8%。この人たちに健康維持にやっていること(複数回答、グラフ)を聞くと、男性は「適度な運動」の14.7%、「食事の量に注意」の10.4%、「適正体重を維持」の10.0%がベスト3。これに対して、女性は「バランスの取れた多様な食品をとる」の19.6%、「食後の歯磨き」の17.4%、「適度な運動」の16.0%がベスト3だった。

 男女とも「適度な運動」を心掛けているのは共通しているが…

 

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