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2014年7月23日

「Z世代」の仕事観、価値観は?  アデコ調査、長沼氏が近未来予測

n140723.jpg アデコは23日、記者懇談会「ジェネレーションZの価値観、労働観の考察と今後の働き方」を開き、同グループアジア地域人事統括ディレクターの島村隆志氏と、一般社団法人「ソーシャル・デザイン」代表理事の長沼博之氏がZ世代の価値観、仕事観について説明した=写真上

 「ジェネレーションZ」は生まれた時からITネットワークに慣れ親しんでいる世代のことで、アデコでは「15~18歳」をZ世代と定義している。

 同社が今年1月、日本を含むアジア9カ国・地域のZ世代948人を対象に実施した調査によると、「将来、海外で働きたい」と答えた人の割合は、日本の場合はわずか12%で、60%を超えるベトナム、タイ、マレーシアなどと大きな開きがあった。

n140723_2.jpg また、日本は大企業志向が強く、就職時に重視する会社として「良い上司がいる」ことが第一に挙がっているのに対して、他国では「短期間でスキルが身に着けられる」が軒並み上位に挙がっており、仕事に対する価値観の違いが浮き上がる結果となった。同社は「日本のZ世代は保守的」としている。

 長沼氏=写真下=はZ世代が社会の担い手となっている2030年代を「コストゼロ社会」と規定し、ITネットワークの発展によって取引コスト、設備投資コスト、物流コストなどが縮小する結果、現在の企業による市場経済一辺倒から、個人に立脚した「共有経済」とのパラレルな社会になると予測。

 その結果、仕事のキャリアもパラレルになり、働き方も生活のためにだけ働くのでなく、自分の使命感や価値観に基づく仕事もこなすスタイルになるという大転換のシミュレーションを披露した。

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