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2014年9月11日

シニア就労の課題で活発議論  高活協など主催シンポ

 高齢者活躍支援協議会(上田研二理事長)とシニアセカンドキャリア推進協会(三宮幸一理事長)は11日、東京都内でシンポジウム「シニアの就労を考える」を開き、定員200人を超える参加者が熱心に耳を傾けた。

n140911.jpg イー・ナレッジの金森道郎会長が「改正高齢法施行後の現状と課題を考える」、マイスター60の高平ゆかり取締役シニアビジネス事業部長が「再雇用に向けた高齢社員の意識改革の重要性」と題して基調講演。

 金森氏は、2013年の高齢法改正で企業の65歳雇用を義務化した後の状況について、労働政策研究・研修機構などの統計を解説。雇用延長は着実に進んでいるものの、「生活費のため」「将来に備えて」働く高齢者が増えている点に懸念を示し、「自分らしく生き生き働くための努力が必要」としました。

 高平氏は、同社が昨年に試験実施した「シニアインターンシップ」の内容を紹介しながら、「企業にとってシニアには“扱いづらさ”があり、今後も働こうと思ったら相当な意識改革が必要」と注文した。

 この後、金森、高平両氏に全国シルバー人材センター事業協会の大山宏シニアワークプログラム部長、NPO法人グラウンドワーク笠間の塙茂理事長が加わってパネルディカッションが行われ、高齢者の就労課題について活発な意見交換が行われた=写真

 会場からは「団塊の世代はそろそろ大量にリタイアしているはずだが、いつになったら地域に戻って活動してくれるのか」などの批判、疑問が出た。
 

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