ニュース記事一覧へ

2016年11月 8日

業績好調で通期見通しを上方修正  メイテックグループ9月中間決算

 メイテックが8日発表した2016年9月連結中間決算によると、売上高は441億1100万円(前年同期比4.7%増)、営業利益は50億7100万円(同6.9%増)、経常利益は50億7400万円(同7.4%増)、中間利益は34億6600万円(同8.7%減)の増収増益となった。中間期の増収は09年以降7年連続で、中間利益は昨年が不動産売却益で一時的に増えたため。配当は当初予定を16.5円上回る68円とする。

 9月末のエンジニア数は1年前より371人多い8704人(同4.5%増)の過去最高で、メイテックフィルダーズが同11.2%増と大幅に増えたのが目立つ。平均稼働率はメイテックが95.3%(同0.7%減)、フィルダーズが94.5%(同0.3%増)となり、フル稼働状態下でメイテックがわずかに前年を下回った。國分秀世社長は「エンジニアのレベル維持を最優先しており、キャリアアップや新卒の配属業務を厳選しているため」と説明している。

 同社は上半期に続いて下半期も好業績が見込まれることから、通期予想を上方修正。売上高を当初予想比3億円増の908億円(前期比3.3%増)、営業利益を同4億円増の107億円(同1.6%減)、当期純利益を同6億円増の76億円(同6.0%減)とした。配当も期末を同3円増の71.5円とし、年間では同19.5円増の139.5円とする。

 国内景気に息切れ感が漂っている点について、國分社長は「足元は堅調が続いている。当社は常に成長企業にエンジニアをシフトできる体制を構築しており、業績への影響はない」と強気の見通し。ただ、エンジニア不足に伴って採用率が低下していることから、「採用増と同時に退職率の低下で対応したい」と述べた。

PAGETOP