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2016年12月15日

16年のパート労組員、大幅増加  推定組織率は17.3%に低下 厚労省

 厚生労働省が15日発表した2016年「労働組合基礎調査」によると、今年6月末時点の労働組合員数は約994万人(前年比0.6%増)、単一組合数は2万4682労組(同1.2%減)となった。推定組織率は17.3%(同0.1ポイント減)と下がり続けているが、労組員数はパート従業員の増加などによって2年連続のプラスとなった。

 主要団体では、連合加盟の労組員が675万3000人(同0.1%増)とわずかに増えた半面、金属労協が201万1000人(同0.2%減)、公務労組も116万5000人(同1.2%減)などと減少が続いている。

 一方、パートタイム労働者の労組員は約113万1000人(同10.3%増)の二ケタ増となった。この結果、全労組員に占める比率は11.4%(同1.0ポイント増)、組織率も7.5%(同0.5ポイント増)と伸び続けている。

 日本の労組組織率は長期低落傾向が続いており、春闘などにおける経営者側との交渉力低下の背景になっているが、パート労組の大幅な伸びは労組内部や経営者側との交渉における発言力の増加につながりそうだ。

 

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