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2017年3月31日

2月の完全失業率は2.8% 22年ぶり低水準

n170331.png 総務省が31日発表した2月の就業者数は6427万人で、前年同月比51万人増、50カ月連続の増加となった。完全失業者は188万人で同25万人の減少、81カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は2.8%で前月比0.2ポイント低下。2カ月連続で低下し、就労者の需給が一層タイトになっている。2%台に入ったのは1994年12月以来で、完全雇用にさらに近づいている。男女別では男性が3.0%、女性が2.7%で、男性が同0.1ポイント低下した。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5402万人のうち、正社員は3397万人で前年同月より51万人増。非正規社員は2005万人で同10万人減となり、非正規率は37.1%にやや低下した。非正規のうち派遣社員は132万人で同2万人減少した。

2月の有効求人倍率は1.43倍 3カ月連続の横ばい

 厚生労働省が31日発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は1.43倍となり、3カ月連続の横ばいと高止まり状態。バブル崩壊後の1991年後半に並ぶ水準を持続している。都道府県別では福井県の1.93倍が最高で、最低は沖縄県の1.10倍。依然として全都道府県で1倍を超えている。

 新規求人倍率は2.12倍で前月から0.01ポイント低下した。新規求人数(原数値)は前年同月比4.9%増。製造業の10.7%増、その他サービス業の7.7%増、建設業の7.6%増などの増加率が目立った。

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