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2017年5月11日

7年連続の増収増益、メイテックGの3月期連結決算  売上高は過去最高の899億

 メイテックグループが11日発表した2017年3月期連結決算によると、売上高は過去最高の899億7900万円(前期比2.4%増)、営業利益は111億4200万円(同2.5%増)、経常利益は111億4500万円(同2.8%増)、当期純利益は79億3700万円(同1.8%減)と7年連続の増収増益となった。年間配当は1株当たり151円50銭(前期144円)とした。当期純利益は、前期の不動産売却による約10億円の特別利益が消失しても微減にとどまった格好だ。

 大手製造業などが技術開発投資を持続していることに伴い、エンジニア派遣事業が業績をけん引した。3月末のエンジニア数は前年より377人多い8657人で、今年4月は新入社員を迎えて過去最高の9185人でスタートしている。この日の会見で國分秀世社長は「企業の採用意欲は依然として高く、特にメーカーとの競合が激しさを増しているが、メイテックグループが堅持してきた『人材の質』を重視して、採用基準の保持を前提に置く」との方針を強調した。

 無期雇用型(正社員)エンジニア派遣の存在感が高まる中、メイテックGは17年4月から新たな3カ年の中期経営計画に乗り出している。変化する技術トレンドと企業の技術戦略に対応し、サービス提供の幅を広げる意味で「派遣事業」から「エンジニアリングソリューション事業」に改称。19年度(20年3月末)の収益目標は売上高1000億円、営業利益130億円。

 一方、18年3月期の通期予想は売上高920億円(同2.2%増)、営業利益104億円(同6.7%減)、経常利益104億円(同6.7%減)、当期純利益70億円(同11.8%減)とした。年間配当は148円を予定している。

 

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