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2017年7月20日

「5年ルール」を「知らない」が8割以上  有期契約労働者への連合調査

 連合が20日発表した「有期契約労働者に関する調査報告」によると、2018年度から本格化する無期転換への「5年ルール」について、どの程度知っているか聞いたところ、「ルールができたことを知らなかった」との回答が過半数の51.2%に上り、「ルールができたことは知っているが、内容までは知らなかった」が32.9%で続き、両者を合わせると「知らなかった」人の割合が84.1%に上った。「ルールの内容まで知っていた」はわずか15.9%だった。

 「知らなかった」人を雇用形態別にみると、パート・アルバイトが89.1%で最も多く、契約社員が80.4%、派遣社員が78.2%だった。

 また、ルールに対する考えを聞いたところ、「契約期間が無期になるだけで、待遇が正社員と同等になるわけではないから意味がない」と考えている人が54.5%に上り、「モチベーションのアップにつながる」の37.1%、「契約更新して働き続ける可能性が狭まる」の31.3%を上回り、かなりクールな反応が目立った。

 調査は4月下旬、全国の20~59歳の有期契約労働者を対象にネットで実施、1000人の回答をまとめたもの。

 

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