ニュース記事一覧へ

2017年8月15日

女性管理職の比率は6.9%  0.3ポイント上昇  帝国データ調査

 帝国データバンクが15日発表した2017年「女性登用に対する企業の意識調査」によると、対象企業の管理職に占める女性の比率は平均6.9%で、昨年の調査を0.3ポイント上回った。

 このうち、管理職(課長相当職以上)に占める女性比率は「10%未満」の企業が30.1%で最も多く、「10%以上~20%未満」が7.3%、「30%以上」が6.4%、「20%以上~30%未満」が4.3%の順。管理職が全員男性という企業は49.2%で、昨年の50.0%から0.8ポイント減少したが、まだ多数を占めている。

 女性活用(複数回答)については、43.0%が「社内人材の活用・登用を進めている」、12.7%が「社外からの活用・登用を進めている」と回答し、取り組みは徐々にだが拡大している。

 活躍推進に向けた社会全体の取り組み(複数回答)については、「保育・幼児教育等量的・質的向上」が58.8%で最も多く、「待機児童の解消」(51.7%)、「ひとり親家庭等への支援拡充」(45.7%)などが上位を占めた。

 政府は2020年までに「指導的地位に占める女性の割合」を30%に引き上げる目標を掲げているが、実現の可能性は困難な情勢だ。

 調査は7月後半、全国の2万3767社を対象に実施し、1万93社から有効回答を得た(回答率42.5%)。13年から調査を始め、今回が5回目。
 

PAGETOP