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2017年12月21日

16年の日本の生産性、G7で最低  製造業も再び過去最低  生産性本部発表

 日本生産性本部は20日、「労働生産性の国際比較2017年版」を発表した。それによると、OECD(経済協力開発機構)データに基づく16年の日本の時間あたり生産性(就業1時間あたり付加価値、購買力平価換算)は46.0ドルとなり、前年と同じ加盟35カ国中20位。G7(主要7カ国)では最低で、1970年以降、最下位が続いている。

 日本人1人あたりの年間労働生産性は8万1777ドルで、3年連続の21位。英国の8万8427ドル、カナダの8万8359ドルなどより低く、こちらもG7で最下位となっている。

 一方、15年の製造業に限定すると9万5063ドルとなり、フランスの10万3075ドル、ドイツの10万1651ドルを少し下回る、29カ国中14位。08、14年に記録した過去最低と同じ順位に戻り、かつての優位性を取り戻せないままだ。

 円ベースでは7%近く上昇したものの、為替レートが対ドルで14%程度円安に振れたため、ドルベースでは生産性の向上が反映されない結果となっている。
 

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