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2018年1月26日

昨年の消費者物価指数0.5%上昇  原油高などでプラス転換、総務省

 総務省が26日発表した2017年の年間消費者物価指数(CPI、15年=100)は生鮮食品を除く総合で100.2(前年比0.5%増)となった。CPIはデフレの長期化でここ10年以上マイナスが続いていたが、日銀の大規模金融緩和や景気の長期拡大などで少しずつマイナス幅を縮め、13年から3年間はプラスに転換した。

 16年は0.3%減とマイナスに戻ったが、17年は原油高などにより、再びプラス転換した。生鮮品を含む総合も100.4(同0.5%増)だった。ただ、政府・日銀の目標である2%上昇には遠く及ばず、「デフレ脱却」を宣言できる水準とは言えない。

 物価が上昇すればその分、実質賃金を押し下げるが、「3%賃上げの攻防」といわれる今年の春闘に、CPIのプラス転換がどう影響するか、政府は注視している。

 

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