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2018年3月30日

2月の有効求人倍率は1.58倍、5年半ぶりに低下

n180330_2.png 厚生労働省が30日発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は1.58倍となり、前月比0.01ポイント下落した。前月を下回ったのは5年半前の2012年9月以来だが、依然として、第1次石油ショック直後の74年前半に記録した1.5~1.6倍と並ぶ高い水準が続いている。都道府県別(就業地別)では富山県の2.17倍が最高で、最低は北海道の1.25倍だった。

 新規求人倍率も2.30倍で前月比0.04ポイントの下落。新規求人数(原数値)は前年同月比0.2%増で、業種別では運輸・郵便の同6.6%増、製造業の同5.4%増、医療・福祉の同3.7%増などで高い伸びとなった。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1.07倍となった。

2月の完全失業率は2.5%、9カ月ぶり上昇

 総務省が30日発表した2月の就業者数は6578万人で、前年同月比151万人増、62カ月連続の増加となった。完全失業者は166万人で同22万人の減少、93カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は2.5%と前月比0.1ポイントの上昇。17年5月以来、9カ月ぶりの上昇だが、依然として1993年前半当時の2.3~2.5%に並ぶ水準。男女別では男性が2.6%、女性が2.3%で、いずれも前月より0.1ポイント上昇した。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5551万人のうち、正社員は3430万人で前年同月より33万人増。非正規社員も2120万人で同115万人増となり、非正規率は38.2%と前月より0.1ポイント上昇した。非正規のうち派遣社員は145万人で同13万人増加した。

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