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2018年5月29日

4月の有効求人倍率、前月と同じ1.59倍

n180529.png 厚生労働省が29日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1.59倍となり、第1次石油ショック直後の74年前半に記録した1.5~1.6倍と並ぶ高水準が続いている。都道府県別(就業地別)では福井県の2.18倍が最高で、最低は北海道の1.22倍だった。

 新規求人倍率は2.37倍で前月比0.04ポイントの低下。新規求人数(原数値)は前年同月比4.6%増で、業種別では製造業の同9.3%増、教育・学習支援業の同6.6%増、医療・福祉の同5.9%増などが高く、慢性的な人手不足が続いている。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.09倍となった。04年の調査開始以来の過去最高。

4月の完全失業率も前月と同じ2.5%

 総務省が29日発表した4月の就業者数は6671万人で、前年同月比171万人増、64カ月連続の増加となった。完全失業者は180万人で同17万人の減少、95カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は前月と同じ2.5%で、3カ月連続で同じ水準が続いている。これは1993年前半当時の2.3~2.5%に並ぶ水準。男女別では男性が2.8%、女性が2.1%。

 雇用形態別では、役員を除く雇用者5572万人のうち、正社員は3467万人で前年同月より67万人増。非正規社員も2104万人で同100万人増となり、非正規率は37.8%と前月比0.4ポイント低下。非正規のうち派遣社員は134万人で同1万人増加した。4月から始まった無期転換ルールの顕著な影響はみられない。

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