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2019年1月 8日

若手は「やりがい」「社会貢献」求めない  アデコの「デジタル世代と管理職」意識調査

 アデコが8日発表した「デジタル世代と管理職の労働や生活に関する調査」によると、仕事の目的(複数回答)については、どちらも「収入のため」が最も多い9割以上を占めたが、「やりがいや達成感を得るため」は管理職の51.6%に対して、デジタル世代は33.2%。同様に、「仕事を通じた社会貢献」は各43.6%と27.2%、「自分の才能、能力を高めるため」も各37.2%と25.2%となり、仕事に対してポジティブな姿勢が明確な管理職に対し、デジタル世代はそれほどでもないことがわかった。

 仕事の上で重視している点(複数回答)についても、「休暇を取りやすい」が各39.4%と61.4%、「残業が少ない」が各22.2%と46.6%など、デジタル世代は休暇や定時退社にこだわる傾向が強いことがわかった。

  その一方で、「理想的な働き方」になると、「一つの企業や団体に属して働く」が各52.8%と56.8%を占め、デジタル世代も終身雇用にこだわるという、やや虫のいい考えを持っていることも明らかに。

 管理職がデジタル世代に感じる印象(複数回答)では、「打たれ弱さストレス耐性の低さ」が53.4%のトップを占め、「パソコン・デジタルスキルが高い」の52.0%を上回った。職場のパワハラ問題で浮かび上がる上司と部下の感覚の違いも、この辺にありそうなことがうかがわれる。

 同調査ではデジタル世代を20代の男女とし、この世代を部下に持つ管理職は係長以上。各500人を対象に、9月下旬にネット調査した。

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