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2019年4月27日

「労使協議で働き方改革を推進」連合・神津会長  メーデー中央大会

 連合主催の第90回メーデーが27日、全国各地で開かれた。東京・代々木公園で行われた中央大会には、約3万7000人(主催者発表)が集結。「すべての仲間が団結・連帯することの重要性を共有し、働くことを軸とする安心社会の実現をめざして取り組もう」などと掲げた「メーデー宣言」を採択した=写真

n190427_01.jpg 連合のメーデー中央大会は、昨年から「一体感」をより醸成するため、会場の中央にやぐらを設けて参加者が囲む設営に切り替えたほか、野党の代表を招いた挨拶をやめてプログラムの短縮を図っている。

 神津里季生会長=写真・下=は主催者挨拶で、4月から順次施行が始まった「働き方改革関連法」について、「長時間労働の是正や過労死・過労自殺の根絶に向け、働く者のための改革を進めていこう。それには労使が話し合える環境がないと機能しない」と、労働組合の意義と役割を強調。また、今年の春闘に触れ、「なかなか報道から伝わってこないが、連合の賃上げの集計は去年を上回っている。特筆すべきは300人未満の中小の仲間が、昨年を上回るどころか今世紀最大の上げ幅を実現している」と力を込めた。

n190427_02.jpg 政治との関係では、「立憲民主党と国民民主党のそれぞれと昨年、政策協定を結んでいる。本格化はまだこれからだが、ここにきて両党を中心とした新しいステージへの兆しが見えだした。与党を利することなく、政治にはまともな意味での緊張感が必要だ」と、早期の“結集”に期待をにじませた。

 来賓として招かれた政府代表の根本匠厚生労働相は「神津会長のリーダーシップのもと、3月6日を『サブロクの日』と定め、36協定の周知などに取り組んでいただいていることに感謝申し上げたい。厚労省としても、違法な長時間労働など不適切な働き方が行われている企業に対する監督指導、生産性向上に取り組む中小企業への支援を徹底していく」と述べた。

 5月1日には、全労連や全労協がメーデーの中央大会を開く。


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