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2022年6月21日

【ブック&コラム】『テレワーク本質論』

柔軟で現実的な働き方を提案

c2203_2.jpg著者・田澤 由利
幻冬舎メディアコンサルティング、定価990円(税込)

 早くからテレワークのコンサルティングを手がけてきた著者は、コロナ禍を経て普及期にさしかかった現在の状況を概観し、改めて具体的なアドバイスを本書に整理している。

 「課題に向き合い」「基本知識を得て」「正しい考え方で」「具体的に実践して」「ポストコロナ時代に備える」と順序立てて持論を展開。ポイントは、テレワークのための仕事の切り出しではなく、仕事そのもののオンライン化にあると述べている。すなわち、出社時のメイン業務のためのサブ業務をテレワークに回すのではなく、報連相を含む日頃の仕事の仕組みをオンライン化する工夫、あるいは「雑談ルーム」の新設ではなく、日常業務のなかに「雑談してもいい環境」を作り込んでいくマネジメントを求める。さらに、管理・評価・育成などで陥りがちな"間違ったテレワーク"を12パターン指摘したうえで、「テレワークを成功に導く心得十か条」をまとめている。

 責任と自律を課す自由ではなく、ルールに則った柔軟性に価値を置く現実的な働き方の提案であり、多くの企業が共感できるだろう。

(久島豊樹/HRM Magazine より)

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