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2022年7月19日

【ブック&コラム】『何があっても潰れない会社』

老舗企業に共通する経営力とは?

c2205_2.jpg著者・田宮寛之
SBクリエイティブ、定価990円(税込)


 時代の荒波(戦乱・政変・災害・不況・技術革新・グローバル化等)に負けず、100年を超えて生き残ってきた老舗企業は「経営力が高いはずだ」との確信を得て、各社の特徴を考察する事例集だ。「時代の変化に応じて、柔軟に在り方を変える」「目先の利益より、公共の利益を重んじる」「本業を貫き、深化させる」「老舗超大国・日本の1000年企業」の4区分、1000年超の3社を含む計18社を取り上げている。

 ある企業の社是「最古にして最新たれ」に象徴される通り、各社とも伝統と挑戦の掛け合わせに絶妙なバランスが見て取れる。本業の延長で変化に挑む、財テクには手を出さない、風通しのいい全員経営、危機は起こって当たり前というリスク感覚等はほぼ共通する。経営人材に着目すると、向いていない直系長男を追放し、外部から養子などの手段で適任者を招聘するケースもある。

 老舗の生き残りの知恵は、高度経済成長期の組織モデルから抜け出せない大企業より、志を持った少人数ベンチャー企業のほうが応用の余地が大きいようにも思えてくる。

(久島豊樹/HRM Magazine より)

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