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2018年4月 3日

【書評&時事コラム】ランドセルが重過ぎる

 小学1年生の孫娘が、わが家に初めて1人で「お泊まり」に来た。子供にとっては”非日常”体験の一つであり、自分の家とはいろいろ勝手が違うらしい。親の目の届かないのをいいことに、あちこちの茶だんすやサイドボードの引き出しを開けては、珍しそうにのぞいていた。

c180403.jpg お風呂上がりに、お祖母ちゃん(私の妻)と一緒に腰痛体操を始めたのには、笑ってしまった。ところが、ご本人いわく、「腰が痛い」という。聞けば、登下校では教科書の詰まったランドセルをはじめ、運動着を入れたバッグなども持って歩く毎日。5~6キロぐらいの重さになるといい、文字通りの「詰め込み教育」だな。そういえば、近所の小学生を見ても、「なぜ、あんなに沢山の荷物を持っているのかな」と思うほどだ。そのため、小学生の腰痛が増えているのだそうだ。ちゃんと背が伸びるんだろうか。余計な心配をしてしまう。

 自分の小学生時代を思い出してしまった。入学時こそランドセルを背負って通ったが、安物だったため(?)すぐに壊れてしまい、それ以後、教科書などは手提げ袋や風呂敷に包んでいった。その教科書や筆箱なども、宿題がなければ机の中にこっそり置いて帰ったから、重い荷物を持って帰った記憶はまったくない。ひとクラスが50人前後だったから、人数だけは「詰め込み」だったが。

 時代が違うと言われれば、反論しようもないが、もう少し工夫の余地はないのだろうか。ここはぜひ、先生方にお願いしたいものです。今年も間もなく、ピカピカの新入生がランドセルを背負って通い始める。みなさ~ん、腰痛になんか絶対にならないでね。(俊)

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