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2016年7月29日

6月の有効求人倍率は1.37倍  人手不足感一段と強まる 厚労省

n160729.png 厚生労働省が29日発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は1.37倍で前月比0.01ポイント上昇した。4カ月連続の上昇。都道府県別では東京都の2.05倍が最高で、最低は沖縄県の1.01倍だった。求人倍率は09年後半の0.4倍台を底に毎年上昇し続けており、13年11月に1倍の大台を突破してからもほぼ毎月上昇、1991年後半の水準に並んでいる。

 新規求人倍率は2.01倍で前月を0.08ポイント下回った。3カ月ぶりの低下。新規求人数(原数値)は前年同月比5.7%増。産業別では、宿泊・飲食サービスの同18.0%増、建設の同7.4%増、生活関連サービス・娯楽の同7.4%増などで人手不足が続いている。

 一方、正社員の有効求人倍率は前月比0.01ポイントアップの0.88倍となり、最高を更新し続けている。

6月の完全失業率は3.1%に低下 総務省

 総務省が29日発表した6月の就業者数は6497万人で、前年同月比72万人増、19カ月連続の増加となった。完全失業者は210万人で同14人の減少、73カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は3.1%で前月比0.1ポイント低下した。3月から3カ月連続で横ばい状態が続いていたが、人手不足に伴う就業者数の増加で6月は一段と低下した。これは21年前の1995年半ばと同じ水準。男女別では男性が3.2%、女性が3.0%だった。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5393万人のうち、正社員は3376万人で前年同月より31万人増。非正規社員も2016万人で同46万増となり、非正規率は37.4%と前月より0.3ポイント上昇した。非正規のうち派遣社員は137万人で同11万人増えた。

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