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2017年7月14日

増収増益も、最終赤字1億円  パソナグループの5月期連結決算

 パソナグループが14日発表した2017年5月期連結決算によると、売上高は2803億9500万円(前期比6.3%増)、営業利益は44億8800万円(同16.3%増)、経常利益は43億1900万円(同12.0%増)、当期純損失が1億2900万円(前期は2億4300万円の黒字)となった。配当は前期と同じ1株あたり12円。

 最終赤字は、第3四半期に地方創生事業の一環で取り組んでいる道の駅事業で、一部固定資産の減損損失を計上したため。さらに、アウトソーシング事業の伸長により、非支配株主に帰属する当期純利益が増加したこともあって、親会社株主に帰属する純利益はマイナスになった。

 景気回復に伴う人手不足を背景に、企業の人材需要は拡大を続けており、売上高は6年連続の増収、営業利益は5年連続の増益となった。しかし、中間決算時点で8億円余りの中間損失を計上しながら、通期見通しは5億円の黒字予想を変更しないなど、利益見通しの甘さが浮き彫りになった。

 来年の通期見通しも需要は旺盛とみて、売上高3233億円(前期比15.3%増)、営業利益56億5000万円(同25.9%増)、当期純利益10億円としている。配当は12円に据え置く予定。

 

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