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2018年7月31日

6月の有効求人倍率、1.62倍に上昇

n180731.png 厚生労働省が31日発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント上昇の1.62倍となり、2カ月続けて上昇した。これは、第1次石油ショック直後の74年前半に記録した1.6倍台に並ぶ水準。都道府県別(就業地別)では、前月と同様に福井県の2.26倍が最高で、最低は北海道の1.21倍だった。

 新規求人倍率は2.47倍で前月比0.13ポイントの上昇。新規求人数(原数値)は前年同月比0.2%増で、業種別では建設業の同4.0%増、医療・福祉の同3.8%増、製造業の同3.5%増などが高水準。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.03ポイント上昇の1.13倍となり、04年の調査開始以来の過去最高をさらに更新した。

6月の完全失業率、2.4%に上昇

 総務省が31日発表した6月の就業者数は過去最高の6687万人で、前年同月比104万人増、66カ月連続の増加となった。完全失業者は168万人で同24万人の減少、97カ月連続の減少となり、完全雇用の状態が続いている。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は前月比0.2ポイント上昇の2.4%。2月から3カ月連続で2.5%が続いていたが、5月に2.2%に低下し、6月は再び上昇した。これは1993年半ばと同じ水準。男女別では男性が2.6%、女性が2.2%で、いずれも前月から0.2ポイント悪化した。

 雇用形態別では、役員を除く雇用者5603万人のうち、正社員は3501万人で前年同月より44万人増。非正規社員も2102万人で同56万人増となり、非正規率は37.5%と前月比0.3ポイント上昇。非正規のうち派遣社員は136万人で同3万人減少した。

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