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2019年3月29日

昨年の平均賃金、2年連続の増加  厚労省の18年賃金構造基本統計

 厚生労働省は29日、2018年「賃金構造基本統計調査」概況を発表した。それによると、平均賃金は30万6200円(前年比0.6%増)で2年連続の増加、男女別では男性が33万7600円(同0.6%増)、女性が24万7500円(同0.6%増)となり、女性は過去最高を更新したものの、男女間の賃金格差(男性=100)は73.3で前年を0.1ポイント下回った。

 雇用形態別では、正社員が32万3900円(同0.7%増、41.9歳、勤続13.0年)、非正規社員が20万9400円(同0.7%減、48.3歳、勤続8.7年)となり、非正規は減少した。厚労省は、非正規は日給や時給勤務が多いことから、所定内の実労働時間の減少が要因と推定している。

 同調査は毎年6月分の賃金などについて7月に実施。 今回は全国7万8203事業所のうち、10人以上の常用労働者を雇用する4万9399事業所から有効回答を得た。ただし、郵送による調査手法やバー、キャバレー、ナイトクラブの一部業種を除外しているなど、調査方法の不備を総務省に指摘されており、これらについては「一定の留保」がついているとした。

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