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2016年8月27日

アドバンスニュース「報道局だより」22・オリンピック取材の話・番外編

 オリンピック取材の報道側の舞台裏の一端を4回にわたって紹介してきたが、今回は「オリンピック取材の話」シリーズの最終回として、「番外編」をつづってみたい。テーマは、活躍したアスリートたちの帰国を待ち受けている母校訪問や地元の凱旋パレード、市民・県民・国民栄誉賞などを報じる、いわゆる関連する「続報ネタ」。これが、当然ながら大切な取材となる。ここまでが一連のオリンピック取材の“最終メニュー”と言える。

tayori.png 大会終了後の話題は、まず出場選手たちの「現役続行か引退か、または休養も」などから始まる。これはスポーツ担当記者の守備範囲で、爽やかな引退劇もあれば、選手の琴線に触れるセンシティブな決断や判断を報じなければならない場合もある。その次に注目を集めるのが、アスリートの地元凱旋、母校での後輩たちに向けた報告会など。迎える地元自治体や学校側の立場から言えば「祝勝会の準備」となる。

 この地元凱旋の取材の経験を振り返ると、アスリートの分刻みの日程が過密で可哀想に感じたこともある。迎える側は、「自分たちが主催者でありたい」とする企業や団体などが少なくなく、凱旋できる限られた日程の中で、“主催”の争奪戦が起きる。地元のスポーツ振興団体なのか、役所・役場なのか、その地域の有力新聞社や放送媒体なのか。結果的には、それぞれが開催している祝賀会に出席できるはずもなく、「自治体を筆頭に、手を挙げた企業や団体などの連盟開催」に落ち着くものだ。

 とは言え、公式的な動きだけを追ってみても、凱旋早朝からの知事表敬、地元市町村長への表敬から始まって、日中の凱旋パレード、夜の祝勝会と分刻みだ。さすがのアスリートにも疲れた表情がうかがえるが、地元の喜びに応えるべく、最後まで感謝を込めて記念撮影ばかりでなく、来場者の個別な写真撮影にも応じる。その姿には、競技力だけでなく、高い人間力を感じた。複数の凱旋取材の経験で共通して思うところだ。

 そうした一連の地元凱旋。さまざまな人たちに祝福されながら分刻みで対談をこなし、オリンピック出場の感動とその成果への道のりなどを語る。ここから先は筆者の受けた印象と個人的な感想となるが、自分の母校の小・中学校を訪問して後輩たちに訴えかけている時の言葉が最も心に響く。そして、凛とした表情の一方で、生徒代表のお礼のあいさつに日程の中で一番の優しい笑顔を見せていたような気がする。

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