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2016年11月19日

アドバンスニュース「報道局だより」34・ニュースの価値判断と作り方

 活字媒体の大半は、本記、別稿(サイド)、解説(囲み)、雑感――を織り交ぜてニュースを仕上げ、発信していく。本記とは、主となる記事であり、「〇〇は〇日、開かれ…」、「〇〇が〇日、分かった」で始まるニュースの骨格だ。事案の大きさ、関心の高さなど媒体ごとの価値判断によって、この本記にサイド記事などがプラスされていく。

tayori.png 冒頭にいくつかの記事のタイプを記したが、主体となる本記の難易度は他に比べると一般的に高くない。起きた事象や事実を書き込むことが役割となるので、事実について一歩踏み込んだ格好となる別稿や解説記事の方が、知識と筆力が必要となるからだ。

 例えば、取材現場において、チームで取材に当たった場合、本記はおのずと記者歴が短い、あるいは若い記者が執筆。別稿はニュースのポイントが見極められる中堅記者、解説は専門性の高い知識と経験を持った中堅以上の記者に割り振られることが多い。さらに、事案の重要性によっては、デスクより上の力量と権限を有する論説委員が「社説」を書き、その媒体の見方や見解を示すケースも。

 本記記事だけのニュースが大半を占める中、政治、経済、事件・事故など分野を問わず、媒体が事の重みの価値判断を迫られるケースは少なくない。判断を誤ると、他紙と比べられた際に、その媒体の姿勢や評価につながる。国内外を問わず、政治と経済分野は一定の事前準備が可能で、事件・事故は突発対応が多い。記事だけでなく、概ね6枚組の「写真グラフ」の紙面を加えることもある。

 そうした重要性の高いニュースは、一面トップのリード(冒頭)から本文に入る前に、「関連記事・〇、〇、〇面」と太字(ゴシック)で記載されているので、読者には分かりやすい。この手の記事を見かけた時は、ひとつの媒体だけでなく、出来るだけ他媒体と合わせて読んでみることをお勧めしたい。視点が広がり、媒体の受け売りとは異なる自分なりの「価値判断と考え方」が整理しやすくなるだろう。
 

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