文化の違いを理解し乗り越える方法とは
著者・堀田 創/水野 貴明
翔泳社、定価2420円(税込)
世界を舞台にAIベンチャーを立ち上げるなどプログラム開発の現場に身を置いてきた著者たちは、文化・個性・価値観の違うメンバーをいかにまとめていくかに腐心し、たどり着いた1つの解を本書に体系づける。
まず、多様性を活かしイノベーションを起こすという前提から、研修・教育で組織の価値観に矯正していくのは誤りだと語る。「時間を守らない」「指示を理解しない」「謝らない」といった齟齬も文化の違いだと捉え、常識のアンラーニングを説く。暗黙の了解ではなく言語化がカギだと認めつつ、作業すべてを言語化する困難に直面した経験から、メンバーの判断・行動基準となる「価値観」の共有に行きついたと説明する。その状態を実現する組織学習として、「4層のループ学習」(①価値観,②パーパス、③戦略・目標、④行動)を提案。トラブルの原因を解剖し、アンラーニングのプロセスを経て、気づき、合意形成、実践へと導く方法論を詳述する。
"多彩なチーム"と"雑多な集まり"の違いが氷解する歯切れのいい実践ガイドだ。
(久島豊樹/HRM Magazine より)






















