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2019年5月10日

「技能社員」増やして大幅増収増益  日総工産の3月期連結決算

 日総工産が10日発表した2019年3月期連結決算(日本基準)によると、売上高は691億6100万円(前期比16.8%増)、営業利益は28億6900万円(同59.4%増)、経常利益は28億9500万円(同62.5%増)、当期純利益は20億5300万円(同2.02倍)の大幅な増収増益となった。配当は1株37円の増配で、配当総額は前期より2億7200万円多い6億2000万円となった。

 主要メーカーの派遣・請負需要が強いことから、昨年5月に長野県岡谷市に研修施設「日総テクニカルセンター中日本」を開設して、単価の高い無期雇用の「技能社員」を重点配置。一方で、採用は自社サイトの活用を進めてコスト削減を図ったのが奏功した。期末在籍人数は1万4042人で、自動車関連を中心に1年前より1598人増えて過去最高。このうち、技能社員は1年前の2.4倍の3904人となった。

 同社は19年度もメーカーの技術者需要は旺盛と予想。通期見通しを売上高800億円(同15.7%増)、営業利益39億円(同35.9%増)、当期純利益27億6000万円(同34.4%増)の大幅増を見込んでおり、配当は同25円を予定している。5月1日に1株を2株に株式分割している。

 

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