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2025年6月25日

人材サービス産業協議会が「JHRセミナー2025」開催、マッチングとキャリア形成支援に磨き

n250625_1.jpg 人材サービス産業協議会(JHR、岩下順二郎理事長)は25日、都内で「JHRセミナー2025」を開いた。紹介、派遣、求人広告、採用、人材活用などに携わる責任者らが参加。JHRの活動報告や東京大学大学院経済学研究科・小島武仁教授の基調講演を通して、労働市場の新たな要請に応える人材サービスの役割と研究テーマである「キャリア形成支援とマッチング」に磨きをかけた=写真・上

 JHRは国内の主要な民間人材サービス業界5団体が出資・運営している横断的な連携組織。労働市場で起こる課題に取り組み、次世代の労働市場の創造を目的に活動している。5団体は全国求人情報協会(求人広告、全求協)、日本人材紹介事業協会(職業紹介、人材協)、日本人材派遣協会(人材派遣、派遣協)、日本BPO協会(製造請負・派遣)、NEOA(無期雇用型エンジニア派遣)。2012年7月に前身となる「人材サービス産業の近未来を考える会」を経て設立されたJHRは、16年に「業界横断的な政策の立案・実現」と「業界全体の社会的地位・人材力の向上」を活動の柱に置き、これを強力に推進する体制として常設の「労働政策委員会」と「ソーシャル・バリュー推進委員会」を設置している。

n250625_2.jpg この日は、2025年の総会・理事会後にセミナーを開催した。活動報告は、「ソーシャル・バリュー推進委員会」(清水竜一委員長)で実施した調査・研究を基に制作したガイドブック「主体的キャリア形成マッチングのススメ」を紹介。「調査結果から見えた転職・採用成功のカギ」「求職者が主体的キャリア形成の意欲・キャリアイメージを持ったきっかけ」「求職者のニーズに応えるために企業が開示すべき情報とは?」「人材サービスとして取り組めること」――について、データを交えながら要所を披露した。

 続いて、東京大学マーケットデザインセンター・センター長も務める小島教授は「日本の『はたらく』をアップデート:マッチングの理論と実践」と題して講演=写真・下。就活・入試・結婚など広義のマッチング問題の制度設計からアプローチし、人事配置の制度設計についてわかりやすく解説した。また、ジョブマッチングプラットフォームにおける生成AI活用の現状と課題を掘り下げた。

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