厚生労働省が25日発表した2024年度「過労死等の労災補償状況」によると、労災の請求件数4810件(前年度比4.6%増)の過去最高に対して、支給決定件数も1304件(同17.7%増)と大幅に増えた。支給決定件数には死亡・自殺の159件(同15.2%増)が含まれている。
このうち、脳・心臓疾患では請求1030件(同0.7%増)に対して支給決定件数は241件(同11.6%増)で、うち死亡は67件だった。
精神障害では請求3780件(同5.7%増)に対して支給決定件数は1055件(同19.5%増)で、うち自殺は88件あった。請求の多い業種(大分類)は「医療、福祉」の983件がダントツに多く、就労環境の改善が急務。次いで、「製造業」の583件、「卸・小売業」の545件が続いた。