マイナビが30日発表した「非正規雇用の給与・待遇に関する企業調査」によると、直近半年間(24年12月~25年5月)にアルバイト従業員の給与を上げた企業は60.1%(前年同期比0.2ポイント減)で、平均賃上げ額は406円と前年の279円から大幅アップした。ただ、理由は「最低賃金(最賃)の改定のため」が最多の45.4%だった。
今後半年間での賃上げを予定している企業は35.4%(同1.8ポイント増)で、平均予定額は397円と前年の273円から124円の大幅アップに。今年の最賃も大幅アップが予想されることが背景にあるとみられる。
ただ、今後、現実に引き上げ可能な時給水準になると、「1200円台」が21.7%で最も多く、「1000円台」が17.3%で続く。平均は1327円だが、中央値は1200円だった。政府が目指す1500円台が可能な企業は3割にも満たなかった。
調査は5月16~30日に実施。直近に非正規の採用に携わった20~69歳の男女1501人の有効回答を集計した。