厚生労働省が28日発表した3月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント低下の1.18倍となった。都道府県別(就業地別)の倍率は福井県の1.74倍が最高で、最低は大阪府の0.96倍。先行指標の新規求人倍率は、同0.05ポイント上昇の2.15倍に、また正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ0.99倍だった。
有効求人倍率は、昨年1月の1.25倍からはほぼ一貫して低下傾向が続き、今年1月には1.18倍まで低下、21年末の1.17倍と並ぶ水準となった。物価上昇によるコスト増や最低賃金増などで、求人を控える企業が広がっているため。2月はわずかに上昇したが、3月は再び低下し、長期的には低下傾向が続く可能性が高い。
3月は企業側の有効求人数約232万人(原数値、前年同月比5.1%減)に対して、有効求職者数は約191万人(同0.5%増)と、求職者は増えた。新規求人数は約78.5万人(同2.6%減)だった。産業別では「情報通信業」の同15.8%減が最も大きく、「卸売・小売業」が同6.5%減、「宿泊、飲食サービス業」も同6.4%減と、全11産業のうち7産業でマイナスとなった。
この結果、25年度平均の有効求人倍率は1.20倍(前年度比0.05ポイント減)と3年連続で低下した。また、暦年平均の1.22倍より0.02ポイント低い。新規求人倍率も2.16倍(同0.1ポイント減)と3年連続の低下で、暦年の2.20倍より低くなった。
3月完全失業率は2.7%、年度平均は2.6%
総務省が28日発表した3月の就業者数は約6773万人で、前年同月比3万人増と2カ月連続の増加。完全失業者は同14万人増の約194万人と8カ月連続で増えた。この結果、完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント上昇の2.7%となった。昨年8月から5カ月連続で2.6%の横ばいが続き、今年1月は6カ月ぶりに2.7%に上昇するなど、昨年から今年にかけて狭いレンジで上下している。
男女別では男性が2.9%、女性が2.4%で、男性が前月から0.1ポイント上昇、女性は横ばいだった。
完全失業者194万人のうち、「勤務先都合」による離職は約24万人(同3万人増)で、「自己都合」離職も約83万人(同5万人増)。この結果、「新たに求職」は約60万人(同11万人増)に増えた。
一方、形態別雇用者数では役員を除く雇用者5797万人のうち、正規従業員は3667万人(前年同月比25万人増)で29カ月連続の増加。非正規従業員は2130万人(同21人減)と2カ月ぶりに減り、非正規比率は36.7%(同0.4ポイント減)となった。
非正規の内訳はパートが1024万人(同15万人減)、アルバイトが497万人(同7万人増)、契約が275万人(同8万人減)、派遣が148万人(同6万人減)、嘱託が106万人(同1万人増)となり、パートの減少が目立った。
この結果、25年度平均の完全失業率は2.6%(前年度比0.1ポイント増)と2年ぶりに上昇し、暦年より0.1ポイント高くなった。就業者数は6829万人(同36万人増)、完全失業者数は180万人(同5万人増)となった。






















