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2014年7月26日

【この1冊】『なぜあの人は定時に帰っても信頼されるのか?』

自分のペースで働く極意

c140726.jpg著者・能町 光香
ポプラ社、定価780円+税

 

 複数の著名な外資系企業で重役秘書を勤めてきた著者によるオリジナリティあふれる仕事論が興味深い。自らはWLB(ワークライフバランス)を確保するため基本的には夜の残業をせず、早朝から出社する「朝型」を実践してきたという。その結果、職場では「夜はいない人」という認識が定着する一方、「朝から連絡がつき、各方面への緊急の調整を頼める人」との信頼を得るに至ったと語る。

 そうしたタイムマネジメントのテクニックもさることながら、本書で最も注目したいのが“心持ち”の部分だ。「時間がないという言い訳は恥ずかしい(できる人ほど時間の言い訳はしない)」文化圏で、どんなに仕事が積み上がっても何とかするメンタリティを維持し、さらに自分のTo Doは関係者の後工程を考えてプライオリティをつけるといった気配りが徹底している。見返りを計算するのではなく、“私の立場でやれることは何か”と常にアンテナを張った結果が優れた成果をもたらしているご様子だ。

 「信頼されると裁量が拡大し、より自由に働ける」という好循環説には納得させられる。

(久島豊樹/HRM Magazine より)

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