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2019年11月 5日

【ブック&コラム】『40代から伸びる人 40代で止まる人』

自身でキャリアを切り拓くヒント

c1911_3.jpg著者・渡部 卓
きずな出版、定価1500円+税


 人生100年時代といわれる今後、キャリアは自身でコントロールする必要があるというのが、本書の基本的な訴求だ。役職定年まで会社任せでいたのでは、その後の長い人生は行き詰まるという仮説から逆算し、能動的にキャリアを向上させていくタイミングは「40代」ではないかと注目している。

 さらに「キャリア」には仕事以外の経験要素も含まれるとして「ワーク・ライフ」に加え「ソーシャル」の活動領域を提案。例えば、身に付けたいリーダーシップは、職場での部下管理に限らず、社会活動や自身をコントロールするスキルでもあるはずだと広い視野からの行動を求めている。具体的な取り組みでは、「メンタルタフネス(ストレス耐性)の強化」と「ピアコーチングによる学びの習慣化」の2点を重点ポイントに挙げている。前者では思考のクセから抜け出し、合理的・客観的に判断できる訓練法を紹介。後者では、“他人以上・友人未満”の人物にコーチングを依頼し、壮大な夢を習慣に細分化し、進捗を自己管理していく方法を詳述している。

(久島豊樹/HRM Magazine より)

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