厚生労働省が8日発表した毎月勤労統計調査の昨年11月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたり現金給与総額は31万202円(前年同月比0.5%増)で47カ月連続のプラスとなった。しかし、物価上昇分を差し引いた実質賃金指数(20年=100、持ち家の帰属家賃を除く)は84.3(同2.8%減)となり、1月から11カ月連続のマイナスになった。
12月は冬ボーナスの大幅増加が見込まれているため、プラス転換するかどうか、注目される。しかし、政府の「物価高対策」を盛り込んだ新年度予算案の国会審議はこれからで、政策面の遅れが際立つ事態が鮮明になっている。
給与額のうち、基本給などの所定内給与は27万41円(同2.0%増)だったが、特別給与が1万9293円(同17.0%減)に落ち込んだため、全体の伸びも鈍くなった。雇用形態別の総額は、正社員が中心の一般労働者が39万9997円(同0.8%増)、パートタイム労働者も11万3165円(同1.0%増)といずれも伸びた。
産業別で大きく伸びたのは、「生活関連サービス等」の24万2158円(同7.4%増)、「金融、保険業」の44万4791円(同7.3%増)ぐらいで、「建設業」の39万8740円(同3.3%減)など、16産業のうち5産業でマイナスとなった。
月間総実労働時間は135.2時間(同3.6%減)。月末の常用労働者数は5184.8万人(同1.2%増)で、パートタイム比率は31.36%(同0.24ポイント増)だった。






















