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2020年3月 3日

【ブック&コラム】『職場の「空気」が結果を決める』

組織を変えるOpenness=開放性の提案

c200225.jpg著者・北野 唯我
ダイヤモンド社、定価1500円+税


 320万人・840万件のクチコミデータから職場環境を数値化する試みを経て、「職場の空気」を科学的に扱った興味深い1冊だ。

 平成の30年間で時価総額を伸ばした会社と減らした会社を比較し、「風通しの良さ」「20代の成長環境」「人事評価の適正感」の3点に有意差が認められると分析。また、給料が低くても士気が高い会社の特徴でも「風通しの良さ」「相互尊重」「20代の成長環境」が挙げられると結果を報告している。ただ、空気を構成する要素のうち「法令順守」等はすでに多くの従業員が満足していて、今後改善を深めても状況は変わらず、一方「長期人材育成」は、従業員の期待値が高すぎ、どんな手を打っても満足しないだろうと割り切る。そこで、改善効果の大きい対象として改めて「風通しの良さ」に注目し、Openness=開放性(①経営開放性・②情報開放性・③自己開示性)をいかに向上させていくかを考察する。

 硬直的と批判されがちな大企業でも3年あれば空気は変えられると述べ、具体的な改善アクションに踏み込んでいる。

(久島豊樹/HRM Magazine より)

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