課長の仕事を手放さない部長・本部長を問題視
著者・林 宏昌
朝日新聞出版、定価957円(税込)
部長・本部長に昇進しても仕事ぶりが課長のままの管理職を「大課長」と名付け、その状態が組織にもたらす問題点を洗い出し、改善のヒントまでを探る論考。現場好きの大課長が良かれと思って口を出したり、プレマネの延長で仕事を抱え込んだりする場面を例に、経営・人事の構造的問題を整理する。
課長が短期のタスク(業務推進・チームビルディング)を担うのに対し、部長・本部長には長期の視点(戦略・組織設計)が期待されているはずだが、大課長には、全体俯瞰力、情報分析力、仮説設計力、関係性構築力など必要なスキルが身についていないと指摘。独自調査を基に、部長・本部長の約半分が大課長化している実態を報告する。改善策では、役割定義とスキルの再設計を第一に挙げ、トランジションのためにアンラーニングとリスキリングがカギになるとも提案する。
改善・予防を成功させた3社(日揮・エーザイ・三井住友カード)の取材事例のほか、最終章には16項目の「大課長チェックリスト」を載せて、改善のアクションをアドバイスしている。
(久島豊樹/HRM Magazine より)






















