エンゲージメントを高める経営アクションとは
著者・岡部 雅仁
日本能率協会マネジメントセンター、定価2420円(税込)
ワークライフバランスへの過剰な配慮や働きやすさの対外アピールがビジネスの本質と乖離しているのではないかとの疑問を手掛かりに、従業員エンゲージメントを掘り下げていく論考。
「働きやすさから働きがいへ」と象徴的なフレーズを掲げつつも本書が扱うのは情緒的な満足度の話ではなく、事業戦略と従業員エンゲージメントの接続の課題であり、経営層の理解とアクションを求める内容に絞り込まれている。従業員エンゲージメントが財務業績に貢献する関係性から説き起こし、影響を与える因子を「12の原因指標」に整理。このうち、高水準企業と低水準企業の差を「教育・研修」「リーダーシップ」「戦略・方向性」の3点に見出す。さらにカギとなる「経営リーダーシップ」の概念では,パフォーム(既存事業の磨き上げ)とトランスフォーム(全社変革の推進)の2つを両立させ牽引するコンピテンシーを洗い出して説明する。
エンゲージメントが高水準の会社として紹介されている3社(三井物産、アイシン、村田製作所)の事例も注目ポイントだ。
(久島豊樹/HRM Magazine より)






















