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2018年2月26日

17年の派遣稼働者は4年連続増  四半期では18期連続、派遣協調査

 日本人材派遣協会がこのほど発表した2017年第4四半期(10~12月)の派遣社員実稼働者数(520事業所)は35万734人(前年同期比5.5%増)となり、13年第3四半期から18四半期連続で前年を上回った。稼働者数も09年第2四半期以来の35万人台を回復した。

n180226_2.png この結果、年間の平均稼働者数は34万4787人(前年比8.0%増)となり、14年から4年連続で増えた=グラフ。稼働者はリーマン・ショック後の不況や「派遣バッシング」などの影響を受け、13年に28万4432人の底を付けたが、景気回復と人手不足に伴う企業の派遣需要の高まりで、14年以降は順調に伸び続けてきた。

 業務別では、最も多い「一般事務」が11万6136人(同1.4%増)で、前年の5割増から一段落した。次いで、「機器操作」の7万1517人(同3.3%増)、「財務」の1万4751人(同5.6%減)、「製造」の1万1064人(同17.0%増)となっている。

 地域別では、最も多い「南関東」が19万691人(同7.1%増)、それに次ぐ「近畿」が5万3719人(同10.5%増)と増えた。北海道、北関東・甲信越、北陸、東海も9~10%の高い伸びを示し、全10地域で前年を上回った。

 一方、紹介予定派遣の稼働者は年間平均5376人(同7.8%減)で、成約件数は1万2260件(同4.8%増)。稼働者は15年第3四半期から10四半期連続のマイナス。短期派遣は8万8046人(同1.7%増)で2年連続で増えた。

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