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2018年9月27日

キャリア構築に8割が「不安」  アデコ「人生100年時代」調査

 アデコが27日発表した「人生100年時代」のキャリアビジョンに関する意識調査によると、会社員の半数が「人生100年時代」を前向きにとらえている半面、自分自身のキャリア構築には約8割が不安を感じていることがわかった。

 「人生100年時代」の到来については、「前向き」「やや前向き」ととらえている人が47.9%あり、「否定的」「やや否定的」の40.8%を上回った。また、働きたい年齢についても、「65歳くらいまで」が24.0%で最も多いが、次いで「元気な限り働きたい」が22.9%で続いた。

 しかし、セカンドキャリアに対するビジョンの有無になると、「持っていない」が72.8%を占め、「持っている」の27.2%を大きく上回った。「持っている」の場合も、具体的には「情報収集」(45.0%)や「現在のスキルのレベルアップ」(44.0%)などがメーンで、「学校で専門知識を学ぶ」(9.9%)などの本格派は少数にとどまっている(複数回答)。

 このため、キャリア構築に対しては76.9%が「不安」を感じており、具体的には「お金」が最多の52.9%に上り、終身雇用制度を引きずる意識の強さが浮き彫りになった。

 調査は8月に実施、20~60代の企業・団体に属している「有職者」2200人から回答を得た。

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