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2019年3月 1日

企業の新卒採用説明会が解禁  経団連指針は最後、政府主導に

n190301_2.JPG 経団連加盟企業による来春卒業予定の学生に対する採用説明会が1日、解禁された。新卒採用については6月に面接解禁、10月1日以降の内定を決めているが、経団連としての申し合わせは今回が最後。21年卒からは政府主導でルールを決めるが、今のところは今年と同じ日程が予定されている。

 深刻な人手不足と事業構造の変化に伴い、企業の人材採用意欲は今年も旺盛な一方、学生に求める人材像も多様化している。企業の採用活動は前倒し傾向が強まり、リクルートキャリアでは5.8%、ディスコでも8.1%(いずれも2月1日時点)の学生がすでに内定を得ている。リクルートでは1.3ポイント、ディスコでは3.5ポイントも前年より高く、今年も学生側の「売り手市場」が鮮明に表れている。

 リクルートキャリアが発表した「就職白書2019」によると、大卒の場合、「既卒3年以内」を新卒扱いする企業が40.5%(前年比14.3ポイント増)にのぼり、「日本で卒業する外国人留学生」も30.8%(同8.4ポイント増)に増えている。また、18年度中にインターンシップを実施した企業は95.9%(同11.3ポイント増)と、「優秀な人材」を求める企業側の工夫も多様化している。

 初日の1日は各地で企業の合同説明会が行われ、マイナビはさいたまスーパーアリーナで初めて実施。埼玉県内企業を中心に約160社がブースを構え、1日で約3500人(見通し)の大学生らが担当者の説明を聞いた=写真。 

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