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2020年1月 8日

春闘要求は前年と同じ4% 「連合白書」説明会

 連合は8日、東京都内の連合会館で「2020連合白書」の説明会を開き、今春闘に向けた方針を明らかにした。すべての労働者の「底上げ」「底支え」「格差是正」と働き方の見直しを目標に、賃金などの「分配構造の転換」を打ち出した。

 中心となる賃上げ要求は、「底上げ」のため定期昇給分を含めて4%、「底支え」のため「時給1100円以上」とする。「格差是正」については、企業間の格差と雇用形態間の格差に分け、企業間では「35歳で28万7000円を目標に、30歳で25万6000円の水準を目指す」とし、雇用形態間では「昇給ルール」の導入を目指す。

 賃上げ目標は前年と同じ水準だが、これまではほぼ毎年2%台で決着しており、要求水準には達していない。今年は東京オリンピック・パラリンピックが開かれるものの、世界景気の不透明さが増して、日本も景気後退の兆しが出ていることから、企業側の姿勢がより消極的になることが懸念されている。

 これに対して、政府は経団連などに「大いに期待している」(安倍首相)とハッパを掛けているが、経団連は日本の賃金水準が先進国の中で低いことを認めつつ、「経団連が賃上げの目標を何%と示すことはあまり意味がない」(中西宏明会長)と述べ、昨年に続いて今年も数値目標は掲げない方針だ。
 

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