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2020年9月 7日

高齢世帯のネットショッピング増える 総務省の家計消費状況調査

 総務省が7日発表した家計消費状況調査によると、新型コロナウイルスによる外出制限などで国民の5、6月のネットショッピングの利用が急増し、65歳以上の高齢世帯にまで広がったことがわかり、同省は「ネットショッピングは生活に定着してきた」と分析している。

 ネットショッピングの利用世帯(2人以上世帯)の割合は3月まで40%台前半で推移していたが、緊急事態宣言が出た4月から上昇し、5月は50.5%と初めて5割を超え、宣言解除後の6月も50.8%と高水準を維持した。

 最大の特徴は、65歳以上世帯の急増で、従来は20%台半ばで推移していたが、4月は27.1%、5月は30.3%、6月も31.2%と急増。60%以上の若者世代よりはまだ低いものの、全体の利用率を押し上げる要因となっている。

 全体の支出品目は、従来の主要品目だった旅行関係やイベントなどのチケットが減少した一方で、家電、婦人用衣類、健康食品、化粧品など幅広い分野に及ぶようになり、1カ月あたり支出額も4月の1万4622円から、5月は1万5873円、6月は1万7252円と増加ペースに拍車が掛かっている。ネットショッピングの便利さが幅広い世代に認知された結果とみられ、同省は「今後、さらに増加する可能性が高い」と予測している。

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