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2020年10月 9日

監督指導の7割超、6796件の法令違反 19年厚労省の外国人技能実習生の雇用企業

 厚生労働省が9日発表した2019年「技能実習生の実習実施者に対する監督指導・送検の状況」によると、全国の労働基準監督署で9455件の監督指導を行い、そのうち71.9%にあたる6796件で労働基準法などの法令違反が認められた。監督指導の事業所を前年より2000件以上増やした。違反率は前年を1.1ポイント上回る。

 違反事項の内訳は「労働時間」が2035件(全体に占める比率21.5%)で最も多く、使用機械などの「安全基準」の1977件(同20.9%)、「割増賃金の支払い」の1538件(同16.3%)が上位を占めた。

 業種別で違反の最も多かったのは「機械・金属」の2136件で、「食料品製造」の1117件、「建設」の1048件、「繊維・衣服」の550件が続いた。

 悪質な事例に対しては労基署などが送検するが、19年は34件あった。


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