ニュース記事一覧へ

2021年5月14日

売上高も減少、利益は2年連続大幅減 パーソルG3月期連結決算

 パーソルグループが14日発表した2021年3月期連結決算(日本基準)によると、売上高は9507億2200万円(前期比2.0%減)、営業利益は264億3900万円(同32.4%減)、経常利益は291億6800万円(同25.9%減)、当期純利益は158億3400万円(同約2.1倍)の減収となった。期末配当は1株13円とし、中間配当の13円と合わせて年間26円(同4円減)の減配とする。

 当期純利益の大幅増は、前年に海外事業ののれん減損による特別損失193億円を計上して大幅減益となったが、今年は特損がなかったため。前年は新型コロナウイルスの感染拡大が始まった直後で、売上高は過去最高となったが、利益は大幅減。今回は売上高も減少に転じ、営業利益は前年を大きく上回る減少幅となった。

 主力の人材派遣は大企業を対象に始まった同一労働同一賃金に伴う派遣単価の上昇などで売上高は約5302億円(同3.9%増)、IТエンジニアの派遣も約1130億円(同6.9%増)とプラスを維持した一方、アジアの海外派遣が新型コロナで約2514億円(同8.0%減)、人材紹介も企業の採用が慎重になったことなどで約595億円(同28.6%減)と大きく落ち込んだのが響いた。

 通期見通しは感染拡大が下半期には一段落し、派遣や紹介が回復するとみて、売上高1兆円(前期比5.2%増)、営業利益350億円(同32.4%増)、経常利益353億円(同21.0%増)、当期純利益185億円(同16.8%増)の増収増益を予想。配当は...


※こちらの記事の全文は、有料会員限定の配信とさせていただいております。有料会員への入会をご検討の方は、右上の「会員限定メールサービス(triangle)」のバナーをクリックしていただき、まずはサンプルをご請求ください。「triangle」は法人向けのサービスです。


【関連記事】
コロナ禍で減収減益も、派遣は増収
パーソルの20年9月中間連結決算(2020年11月10日)

パーソルHD新社長に和田副社長
水田社長は会長に、4月1日付(2月12日)

PAGETOP