パーソルキャリアが運営する「ｄｏｄａ（デューダ）」が１７日発表した５月の転職求人倍率は１．８５倍（前月比０．０３ポイント減、前年同月比０．１８ポイント減）となった。求人数は前月比２．１％増、前年同月比１６．２％増だったのに対して、転職希望者は各３．６％増、２７．２％増。転職希望者数は４月に続いて過去最高を更新した。希望者数の伸びが求人数の伸びを上回ったため、倍率は下がった。
ただ、求人数はコロナ前の１９年５月比では１６．０％減まで回復しており、同社は「２１年度の募集が本格化したのと、一部企業で"ワクチン後"を見据えた採用活動が始まったため」と分析している。
業種別では、「ＩＴ・通信」が５．６３倍で最も高く、「サービス」が１．９３倍、「メーカー」が１．５７倍となった。一方、「小売・外食」は０．７０倍、「商社・流通」も０．８０倍の買い手市場が続いている。９業種のうち「メディア」と「小売・外食」の２業種以外の７業種は前月より倍率が下がった。
