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2021年8月25日

4~6月も35万人台を維持、派遣協の派遣社員実稼働者数調査

 日本人材派遣協会が25日発表した今年第2四半期(4~6月)の派遣社員の実稼働者総数は、平均35万7062人となり、35万人台を維持した。前年同期比は0.6%増で、昨年の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた落ち込みの反動増。雇用維持に努めた事業者と派遣先の協力、政府の支援策などが奏功している。会員企業512事業所を集計した。

n210825_2.png 地域別では、最も多い南関東が19万6194人(前年同期比0.4%増)、北関東・甲信が1万9042人(同1.4%増)など7地域でプラス。マイナスは近畿の5万5098人(同1.4%減)など3地域にとどまった。

 業務別では、最も多い一般事務が17万105人(同0.9%増)、営業が3791人(同4.1%増)、情報処理システムが8726人(同0.5%増)、軽作業が9392人(同4.7%増)と伸びたものの、この4業務以外は機械操作の4万4215人(同6.5%減)、財務の1万264人(同4.9%減)、貿易の1万2791人(同0.6%減)などが減少した。

 紹介予定派遣は2810人(同19.1%減)、成約件数は3241件(同26.2%減)。短期派遣(30日以内)は6万7574人(同13.3%増)と6四半期ぶりにプラスに転じた。それでも、2018年前後の10万人には戻っておらず、長引くコロナ禍が影響しているとみられる。


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