東京商工リサーチが8日発表した今年上半期(1~6月、負債1000万円以上)の企業倒産は4990件(前年同期比1.2%増)、負債総額6902億600万円(同4.3%減)となった。件数は4年連続で増えたが、負債額は3年連続の減少となった。
業種別件数では、前年と同様に「サービス業他」が1697件(同4.8%増)で最も多く、「建設業」が969件(同2.3%増)で続いた。10産業のうち、「卸売業」「運輸業」「金融・保険業」を除く7産業で前年を上回った。
タイプ別では「物価高」倒産が342件(同8.5%減)と前年より減ったものの、3年連続の300件超。「ゼロゼロ融資利用後」倒産が210件(同36.0%減)と大きく減った一方、「人手不足」関連倒産は172件(同17.8%増)に伸びた。
帝国データ、倒産は12年ぶり5000件超え
一方、帝国データバンクが同日発表した今年上半期の倒産も5003件(同2.4%増)、6776億8700万円(同0.5%減)だった。件数は3年連続で増え、上半期としては13年以来、12年ぶりの5000件超え。負債額は3年連続で下回った。
「サービス業」の1329件を筆頭に小売業、建設業などで多いが、前年を上回ったのは7産業のうち4産業だった。