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2025年12月11日

クマ被害、東北の企業で3割近く 宿泊業など、東商リサーチ

 東京商工リサーチは11日、クマの出没による影響を調査した「クマ出没の企業活動への影響」調査を発表した。それによると、東北地方で宿泊業など3割近い企業で「影響がある」と回答した。調査は1~8日に実施、有効回答6309社について集計した。

 「影響が出ている」企業は6.5%にあたる414社だったが、地区別では東北が28.9%にあたる160社、北海道が15.4%にあたる56社、北陸で8.6%にあたる17社となっており、東北がダントツに多かった。クマが生息していない九州でも5社が影響を受けており、"間接被害"のあることをうかがわせる。

 業種では、「農林、漁業、鉱業」が12社で最も多く、次いで「飲食料品小売業」の10社、「宿泊業」の9社、「電気、ガス、熱供給、水道」の5社などが続いている。

 影響の具体例としては、「従業員がクマに襲われた」「出勤不可」「食害」「電気柵による防衛」「対策グッズの用意」などが挙がっている。

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