厚生労働省が8日発表した毎月勤労統計調査の3月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたり現金給与総額は31万7254円(前年同月比2.7%増)で51カ月連続のプラスとなった。物価上昇分を差し引いた実質賃金指数(20年=100、持ち家の帰属家賃を除く)も86.8(同1.0%増)となり、1、2月に続いて3カ月連続のプラスとなった。
給与額のうち、基本給などの所定内給与は27万1313円(同3.2%増)、春ボーナスなどの特別給与は2万5737円(同1.5%減)だった。雇用形態別の総額は、正社員が中心の一般労働者が41万3495円(同3.3%増)、パートタイム労働者は11万2621円(同1.4%増)と、いずれも増えた。
産業別で大きく伸びたのは、「建設業」の44万2723円(同9.6%増)、「金融、保険業」の52万4784円(同7.6%増)など。一方、「飲食サービス業」の13万2719円(同7.4%減)をはじめ、16産業のうち3産業がマイナスとなった。
月間総実労働時間は132.7時間(同0.0%)。月末の常用労働者数は5144.5万人(同1.1%増)で、パートタイム比率は31.95%(同0.44ポイント増)だった。
実質賃金は24年12月に同0.3%増となって以降、25年はすべての月でマイナスが続くなど、物価上昇に賃金上昇が追い付かない状況が続いていた。しかし、2年連続の大幅賃上げなどの効果で、今年1月からプラスに転じ、3カ月連続のプラスになった。プラスの流れが軌道に乗った可能性があるが、中東情勢の緊迫化による原油高の影響が今後、どの程度出て来るか、予断を許さない状況になっている。






















